と思っていても、実家への帰省や出張要請など、どうしても外泊が必要になることもあります。
猫は自動給餌機や大きめのトイレがあれば、1~2泊程度は飼い主が留守にしていても問題ありません。
カメラを仕掛けても緊急時は何もできないし、寂しくて泣いてるんじゃないかと不安になります。
そんな時はペットホテルを活用しましょう。
猫を飼う人の増加に従い、猫を安心して預けられるペットホテルも増えつつあります。
ですが、猫にとって自分の縄張りである自宅から離れるのは一大事!
自分の知らない場所にいるだけで緊張して食事がのどを通らなくなり、体調を崩すこともあります。
そのため、ペットホテルで快適に過ごしてもらうには、選び方と準備が大事です。
この記事では、猫を預けるペットホテルをどのように選んだらよいか、安心して過ごすために何を準備したらよいかを説明しています。
✓猫をペットホテルに預けるための準備
✓猫をペットホテルに預け、迎えるまでの流れ
猫にあったペットホテルを選ぶために
ペットホテルは、飼い主が長期で家を離れるときにペットを預かってくれる宿泊施設です。
ペットホテルについて理解することで、猫に合ったペットホテルを選ぶための参考にしてみてください。
ペットホテルの形態
猫一匹を預ける料金は一泊5,000円程です。
近年のペットホテルの需要は増加傾向にあり、多くの施設で猫が安心して過ごせるような工夫がされています。
それぞれの特色を理解して、どのようなペットホテルがよいか考えてみましょう。
✓動物病院に併設→高齢・持病のある場合、すぐに緊急対応が可能。
✓24時間スタッフが在住→預けるのが初めてで不安なとき。
✓部屋で生活可能→行動範囲が広くなりストレスがたまりにくい。
✓猫専用のホテル→猫の知識に豊富なスタッフが多い。
✓リモートカメラ付き→離れていても猫の様子が自分で確認できる。
部屋で生活できるペットホテルはその分値段も高くなります。
ですが、長期で預ける場合は、運動できる環境の方が猫の負担は少なくなります。
猫の状態、預ける日数などから、ペットホテルの環境を考慮してみてください。
ペットホテルとペットシッターの違い
長期で家を空ける場合、ペットシッターに依頼することも選択肢の一つです。
以下は、ペットホテルとペットシッターの比較になります。
ペットホテル;約5,000円/一泊 | ペットシッター;約3,000円/1時間 |
<メリット> ・見てくれる時間が長い。 ・緊急対応が可能 | <メリット> ・猫がいつも通りの生活が可能。 ・送迎などの準備が不要。 |
<デメリット> ・環境の変化が猫に負担。 ・猫を連れていく必要がある。 ・ケージ生活なので運動不足。 | <デメリット> ・防犯面に不安がある。 ・緊急対応ができない。 |
それぞれのメリット・デメリットを理解し、猫と自分の条件に合うものを選択してみてください。
ペットホテルの選び方
まずは下記のような予約・検索サイトがありますので、自宅近辺のペットホテル探しに活用してみてください。
対象動物に「猫」をチェックするのを忘れないように!
条件の合うペットホテルが見つかったら、ホームページを見てみましょう。
実際にどのように猫を預かっているか、専門的なスタッフはいるか、実績は積んでいるかなど確認することは大事です。
安心して預けられるために最低基準は以下の通りです。
✓「第一種動物取扱業」として登録されているホテルであるか。
✓緊急時に対応できる提携病院はあるか。
✓猫が入るケージは立って歩ける程度の大きさがあるか。
✓可能であれば事前に訪問し、衛生面を確認しておく。
残念ながら、ペットを預かって何もしない悪質なペットホテルも存在します。
不衛生でないか、動物の知識はあるのか、大事な家族を預けられる場所であるか見極めるのは重要です。
猫に安心して泊まってもらうための準備
猫は縄張り意識が強い動物です。
自分の匂いがついてない場所にいるだけでも猫は緊張して動けなくなってしまいます。
より安全に、安心して宿泊してもらうための準備をまとめました。
健康状態のチェック
ペットホテルへ預けることが決まれば、早めに動物病院を受診して健康状態を診てもらっておきましょう。
基本的にペットホテルは健康状態が良好でなければ預けることはできません。
高齢猫の場合は動物病院からの検査結果が必要な場合もありますので、事前に相談しておきましょう。
また、ワクチン証明書が必要なペットホテルは多いので準備しておきましょう。
必要物品の準備
猫は環境の変化に弱い生き物です。
快適にホテルで過ごしてもらうために、できる限り慣れ親しんでいるものは持参しましょう。
いつも食べているフード・おやつ
猫は緊張状態にあると、食事ができません。
安心してもらえるように、いつもと同じフード・おやつを日数分は持参しましょう。
食事量は猫によって異なりますので、ドライフードは1回分ずつを小分けにして渡したほうが管理もしやすくなります。
少しでも食が進むように、ドライフードとウエットフードの両方を持っていくのがお勧めです。
現在使用しているトイレの砂を2杯程
猫砂は素材別だけでも5種類あります。
トイレの砂が気に入らなければ猫は排泄を我慢して、体調を悪くしてしまいます。
トイレから自分の匂いがすると、「ここは自分のトイレなんだ」と安心して排泄してくれます。
施設によっては使用しているトイレの砂を日数分持参してもらうところもありますので、確認が必要です。
いつも使用しているブランケット
猫は自分や家の匂いがすると落ち着きます。
特に布製品は匂いを吸い込みやすいので持参しましょう。
その他
施設によって違いはありますが、身分証明書、ワクチン接種証明書、使用しているおもちゃの持参をお願いしている場所もあります。
悲しい話ですが、猫をペットホテルに置き去りにしたまま連絡が取れなくなる事件も実際に起きていますので、身分証明書が必要になります。
猫がペットホテルで一泊した流れ
預けられる猫の条件は施設によって様々ですが、以下であることがほとんどです。
✓生後6か月以内の子猫や、10歳以上の高齢猫、持病がある猫は要相談。
✓ワクチン接種が済んでいる。
✓噛むなどの攻撃性がない。
条件に当てはまるか不安な場合は、まず問い合わせてみましょう。
数年前、当時15歳のリオくんを引っ越しの道中でペットホテルに預ける必要があったため、その流れを説明します。
予約
羽田空港のすべてのターミナルに併設されている「羽田空港ペットホテル」の第2ターミナル店に預けました。
羽田空港ペットホテルの特徴はこちら
✓1泊料金は7,700円
✓営業時間は7時~22時、業務時間外はスタッフは在住していない。
✓猫は3段ケージ内での生活
当時リオくんは15歳のシニア猫だったので、血液検査結果を持参して宿泊可能になりました。
特別に広いペットホテルではないですが、飛行機の到着時間での相談が可能である利便性があります。
到着して預けるまで
到着後は受付にて、猫の状態の説明、料金の支払い、ご飯やトイレの砂を渡す、猫をケージに入れるなどの作業で所要時間は20分程度です。
私の場合、羽田空港に飛行機で到着してすぐだったので、ペットホテルでキャリーから出して、少し様子を見てから預けました。
ペットホテルでの宿泊中
預けた時間は20時~8時の12時間程度でした。
羽田空港ペットホテルは24時間スタッフがいるわけではないので、実際のお世話は食事の管理、排泄の確認、室温管理のみです。
それでも、安心して預けられる場所があると、私たちも落ち着いて行動できます。
空いている時期だったため他に宿泊しているペットはおらず、静かな場所で過ごしてもらえました。
お迎え
朝8時に迎えに行くと、リオくんは一緒に預けていたブランケットの上で待っていました。
スタッフの方に確認すると、食事は少し食べており、排泄はオシッコ2回でした。
それらの報告を受け、再びキャリーに入ってもらい引き渡しの所要時間は15分程度です。
猫のペットホテルの選び方と準備;まとめ
✓猫のペットホテルはいろんな種類があるため、特色を理解して自分や猫の条件に合ったものを選ぶ必要がある。
✓猫は不安になると食事・排泄ができなくなるので、ご飯・トイレ砂・ブランケットなどを持参することで安心してもらう。
✓預ける条件など不安がある場合は事前問い合わせが必要。
預ける日数が短くても、猫にとって知らない場所に行くことは不安でいっぱいです。
恐怖で食事や排泄がうまくできなければ、一泊で体調を崩してしまうこともあり得ます。
それらを理解して、どのようなペットホテルにするか考え、宿泊の準備をしましょう。