うちの猫ちゃん、最近水を飲んでる姿を見かけないよー!
家の猫ちゃんは1日何ml水を飲んでいますか?
もし、飲水量が不明な場合は、しばらく水飲み器に入れる量を統一して測るようにしてみましょう。
猫にとって理想的な飲水量は体重1㎏あたり50ml(フードの水分を含む)。
ぼくは体重5㎏だから、1日250mlだね
ですが、猫は水を飲むのが嫌いな子が多く、ほとんどの猫が理想の水分量を飲めていません。
特に、冬は体が冷えてしまうため飲まなくなってしまいます。
猫の体は少ない水でも生きられますが、腎臓や泌尿器系の病気にかかりやすくなってしまいます。
それじゃ困るねえ。水を飲みたくない原因がわかればいいんだけど…
猫が水を飲みたくない主な理由は6つあるよ!
✓飲みに行くのが面倒
✓置いてある場所が気に入らない
✓匂いが嫌い
✓濡れてしまうのがイヤ
✓体を冷やしたくない
✓器が低くて飲む体制がきつい
以上の6つになります。
残念ながら、あなたの家の猫がどの理由で水を飲まないかはわかりません。
ですが、一つ一つ解決することできっと水を飲んでくれるようになるはず!
✓猫に水を飲んでもらう方法
✓どうしても飲んでくれない時の対処法
お水を飲む習慣をつけることで、防げる病気もあるもんね!
早いうちから対策しよう!
猫に水を飲んでもらう方法を試そう
前述した「猫が水を飲まない理由」を踏まえると、見直しが必要なのは以下の4つです。
- 水飲み器
- 水飲み場の設置方法
- 匂い
- 温度
これらを猫の好みに沿うように、ひとつずつ見直していきましょう。
水飲み器を見直そう
猫はこだわりが強いため、気に入らない水飲み器であれば口をつけることはありません。
猫が好みやすい器を理解することで、購入の参考にしてみてください。
✓高さがある(6~8㎝程度)
✓飲み口が広い
✓滑らない
✓陶器
最近は、以下のような猫が飲みやすいよう設計された水飲み器も販売されています。
ウォーターボウルと自動給水機のどちらが適切かは、飼い主の生活スタイルによっても変わります。
以下の記事も参考にしてみてください。
好みの器だと飲みやすくていっぱい飲んじゃう!
水飲み場の設置方法
猫によっては水飲み場の設置方法を変えるだけで飲むようになることもあります。
水飲み場の置き場所や数にも注目してみましょう。
水飲み場の数を増やす
水を飲むのが嫌いな猫は、水飲み場までわざわざ歩くのが面倒だと感じることもあります。
水飲み場を数か所作っておくことで、ちょこちょこ水分を取ってくれるようになります。
特に多頭飼いの家は、2つ以上水飲みを置くのがオススメ!
ご飯と別の場所に置いてみる
猫の祖先は狩りをして食事をしていたので、食事場は血肉が混ざり不衛生と認識されています。
そのため、食事場と離れた場所を水飲み場としていたようです。
この教えが現代の猫にも伝わっているようで、食事場とは別の場所に水飲み器を置いた方が安心して飲んでくれます。
狩りをしてきた祖先の記憶が残っているなんてすごい!
水の匂い
猫の嗅覚は人間の数万~数十万倍といわれています。
そのため、人間には気付かない匂いが原因で水を飲むのを嫌がっている可能性があります。
沸騰してカルキ臭を抜いてみる
水道水のカルキ臭も、猫にとっては人間以上に感じ取れる匂いです。
水を沸騰させて冷ましてから、水飲み器に入れることでカルキ臭さが軽減されます。
カルキ臭が気になってもミネラルウォーターを猫に飲ませてはいけません。
販売している水に硬度の高いものもあり、尿路結石ができやすくなる可能性があります。
もし、水を購入したければ、ミネラルゼロのペット用飲料水が販売されているので、そちらを購入してください。
災害用の保存水として購入しておくのもよいと思います。
洗剤を見直してみる
器を洗った時の食器用洗剤の残り香が気になってしまう猫もいます。
柑橘系の匂いは特にが苦手なので、無香料の洗剤や猫用洗剤を試してみるのもよいと思います。
以下の「サラピカ」は、無添加・無香料で猫に優しい成分が使用されているのが特徴です。
さらに、動物の口腔内の菌による食器のヌメリもしっかり洗浄してくれます。
こちらの商品は、「ペット用」と「猫用」があります。確認の上で購入してください。
ちょっとでも変な匂いがすると、危険を感じて飲めないんだ
水の温度
冬になると体が冷えてしまうことを恐れ、猫はさらに水を飲まなくなります。
そのため、冬は35~38度程度の温かいお湯の方が好んで飲んでくれます。
一度沸騰させカルキ臭を抜いてから、触ってぬるいと感じる温度まで冷やしてから出してみてください。
暖かい水が好きな猫には、以下のような保温してくれる給水器もオススメです。
温かい水はポカポカして幸せな気分になるよ!
どうしても猫の飲水量が増えないときは対策
基本的には、水を飲む習慣をつけることが望ましいです。
ですが、どうしても水を飲むのが嫌いなら、トータルの水分量が上げられるような工夫を試してみましょう。
大好きな香りのする水にしてみよう
ササミのゆで汁や、猫用かつお節でとった出汁を少し水に混ぜてみてください。
猫の好きな香りになるので、食欲がわいて水を飲んでもらいやすくなります。
ただ、味付きのものは腐りやすいので、置きっぱなしにしないよう注意してください。
ウエットフードを併用しよう
ドライフードの水分含有量が7%に対し、ウェトフードの水分含有量は70〜80%です。
どうしても、水分摂取量が足りなければウエットフードも併用してあげてみましょう。
ただ、ウエットフードは歯に汚れが付着しやすいため、与えすぎは歯周病の原因になります。
それを理解したうえで与えてください。
蛇口から出る水が好きな猫もいる
「流れる水が=きれいな水」だと思って、流水が好きな猫もいます。
そんな猫は自動給水器を活用したり、蛇口の流水を飲んでもらうようにしましょう。
ただ、日常的に飲めないので、蛇口の水はあくまでも補助的は飲水としたほうがよいでしょう。
リオくんは自動給水器が苦手なのに、蛇口のお水が好きなんだよね
蛇口の水は温かいし新鮮だから大好き!
体調が悪い可能性も考える
あまりにも水を飲まない場合は、体調不良の可能性も考えられます。
猫は我慢強い動物なので、体調不良を表に出しません。
食事量・水分量は飼い主が管理して、異変を感じたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
✓猫が水を飲まない原因は一つではない。器・設置場所・匂い・温度などに注目して解決してみよう
✓どうしても飲水量が増えないなら、味付きやウエットフードを活用してトータルの飲水量を増やしてみよう
✓あまりにも水を飲まないなら体調不良である可能性も視野に入れよう
以上、猫に水を飲んでもらう方法について解説してみました。
猫に「水を飲んで」と言っても伝わりませんが、きっかけがあれば水を飲む習慣はできるはずです。
焦らずにできることから一つ一つ試してみましょう。
まずは、家の猫の飲水量を把握することから始めてみてください!
飼い主が僕たちにやってくれてること、伝わってるからね!
水をのんでずーっと元気でいてほしいよ